木造建物では、雨漏りに対して一時防水と二次防水が一体となって機能していて
雨漏りを補修するには、まずは雨漏りに至るプロセスを理解することが必要です。
一次防水とは、外壁材や屋根材のことで
外壁であればサイディングやモルタル壁、屋根であればスレート(カラーベスト、コロニアル)や
日本瓦などのことを言います。建物は、これらの一次防水によって、最初に雨や風を防ぎます。
次に、二次防水は外壁材の下に入っている透過防水シートやアスファルトフェルトなどの防水シート
屋根であればスレートの下に敷くルーフィングと呼ばれる屋根ふき用紙のことを言います。
一次防水で防ぎきれずに外部から水が侵入した場合でも
二次防水であるルーフィングや防水シートによって雨を止めています。
私たちの住む家は、これら一次防水と二次防水の二段構えで雨や風から守られています。
すこし知識を入れるだけで、仕上げ材などで外から隠れてしまう二次防水も
欠かせない重要であることがお分かりいただけると思います。
もちろん、一時防水で雨水を防ぐことができれば雨漏りは発生しませんが
外壁やサッシと、壁との取り合い部に不具合などがあると
雨水の浸入を一次防水では防ぐことができずに、二次防水の表面にまで水が達してしまいます。
それであっても、二次防水が適切な状態を保っていれば
浸入した雨水が室内には浸透せず、二次防水の表面を流れて速やかに外部へと排出されていきます。
一次防水が外壁のモルタルだったとして、たとえクラックが入っていても
二次防水のアスファルトフェルトが健全であれば、雨漏りをすることはありません。
兵庫県川西市にある「有限会社ツチダ建築板金」では住まいの外装施工を取り扱っております。
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2020.09.18